プラントハンターという職業名が出てきてプラントハンター黄金期と言われていた18世紀から19世紀よりも前の13世紀にイタリアの旅行家マルコポーロ、14世紀にイタリアの探検家クリストファー・コロンブス、ポルトガルの探検家ヴァスコ・ダ・ガマと多くの冒険家がヨーロッパの地を離れ東洋に入り様々なものを発見し、ヨーロッパへ伝わっていきました。その中にスパイスもありました。

 

 

スパイス、ヨーロッパに

 

スパイスは皆さんも知っての通り植物から採取されます。マルコポーロはジャワ島にナツメグとグローブをはじめとしたスパイスがあると報告を行い人々はスパイスを知ることができたとも言われています。そしてコロンブスがインドと勘違いした中国にてスパイスを見たと報告を入れるもスパイスを手に入れることはできず、その5年後にヴァスコ・ダ・ガマがインドのスパイス貿易の中心地へ到達することができたのでポルトガルは待ち望んだスパイスを手に入れることができたとも言われています。

 

プラントハンターが持って来たスパイス

 

13世紀から始まり16世紀頃にヨーロッパから東洋やアフリカ、アメリカへ行く航海が行われる大航海時代を迎える頃、ヨーロッパの人々は異国情緒溢れる東洋の文化を受け入れ、興味を持ち始めていました。その中でもスパイスは料理のバリエーションを増やしてくれたり、味に深みを増してくれるたりするものとしてヨーロッパの人々に人気が高かったと言われています。

 

そんな航海を繰り返した結果、ヨーロッパに持ち込まれたスパイスはこちらと言われています。

 

  • コショウ(Piper nigrum

インド、マラバル海岸

 

  • ナツメグとメース(Myristica fragrans

インドネシアのパンダ諸島

 

  • サンダルウッド(Santalum album

ジャワ島東部とティモール島

 

  • シナモン(Cinnamomum verum

インド南西部とスリランカ

 

  • グローブ(Syzygium aromatic

モルッカ諸島のテルナテ島、ティドレ島

 

探検家はプラントハンターだったのか

 

多くの冒険家たちが航海に出て様々な植物を始めスパイスを持ち帰ったことで、現在私たちは多くのスパイスを料理に使い楽しむことができています。冒険家や探検家が自分たちの住む場所にない植物を探して、持ち帰る仕事は冒険家も探検家もプラントハンターも似ているのかもしれません。18世紀にならないとプラントハンターという言葉は出てこないのですが、それ以前の13世紀や14世紀の時代には冒険家や探検家がプラントハンターとしての役割を果たしていたといえるのかもしれません。

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