プラントハンターは、18世紀から19世紀に黄金時代を迎えたと言われていますが、初めてプラントハンターと言われた人ご存知ですか。初めてのプラントハンターと言われているのは紀元前15世紀のエジプトのファラオ、ハトシェプスト女王です。初めてのプラントハンターは一体どんな人物だったのでしょう。また何を行なった人なのでしょうか。
ハトシェプスト女王
人類初めてのプラントハンターのハトシェプスト女王は、古代エジプト第18王朝第5代のファラオでした。女性であり、国民にも女性ということが知れ渡っていましたが、ハトシェプスト女王の像は顎髭をたくわえています。なんとハトシェプスト女王は男装していたと言われています。何故国民が女性と知っているのに男装をしていたのかは謎です。
プント国
現在のエリトリアやエチオピア、ソマリアがある場所にプント国はあったと言われています。プント国は、古代エジプトとの貿易を行なっていた国とされており、黒壇、没役のミルラ樹脂、ミルラノキの瑞木、などをはじめとした香木31本がプント国からエジプトに渡ってきたと言われています。またこの貿易でもたらされたピスタチオノキは現在では食用のピスタチオとして有名ですが、この時代には乳香とミルラ樹脂が取れる木とされていました。
しかし、プント国からやってきたピスタチオノキからミルラ樹脂と乳香が取られたという確信的な資料はなく、ニュウコウジュもしくはテレビンノキから抽出されたのではないのかという説を提唱する研究者もいるようです。
プラントハンターによる植物
古代エジプトは様々な場所と貿易でのやり取りを行なっていましたが、植物に置ける貿易が始まった代としては、古代エジプト第18王朝第5代のファラオであるハトシェプスト女王ではないのかとされています。エジプトがこの時代に手に入れた植物はいかになります。
- ピスタチオノキ(ミルラ樹脂と乳香)
- コンミフォラ属<Commiphora>から取れるミルラ樹脂
- ジュニパーベリー
- ナツメヤシの実
- アーモンド
- 黒壇
このほかにも持ち込まれた可能性はありますが、現在わかっているのはこのくらいです。(こちらに追加できるものがあれば、見つけ次第追加していきます。)
このように見ていくと18世紀や19世紀のプラントハンターたちが探した植物たちとは少し違って、鑑賞する植物・樹脂などではなく、香木で香りを楽しむことができる植物や食用として食べることができる植物・実のものが多いように感じます。