プラントハンターと王立キュー植物園は切っても切れない関係にあります。プラントハンターがいたから王立キュー植物園は存在していたし、王立キュー植物園の存在があったからこそ新たなプラントハンターが生まれた場所でもあります。王立キュー植物園とは一体どんな場所なのかとプラントハンターとの繋がりについてご紹介していきます。

 

王立キュー植物園とは

 

王立キュー植物園(Kew Gardens, London)はロンドン・イギリスの南西部にあり、1759年に宮殿と一緒に作られた庭園がベースとなって、多くのプラントハンターが持ち帰って来た植物の展示、飼育、研究が行われた場所です。また2003年にはユネスコ世界遺産に登録され現在では、ロンドンにある世界遺産として多くの観光客が訪れています。

 

ウィリアム・ジャクソン・フッカー

 

ウィリアム・ジャクソン・フッカーは、王立キュー植物園を語る上で欠かすことができない人物です。フッカーは、イギリスの植物学者、植物画家でもありプラントハンターでした。彼の経歴は、グラスゴー大学の植物学で教鞭をとったのちにキューガーデンの園長となり、イギリスの植物学者でありプラントハンターであるジョセフ・バンクスの支援でプラントハントへの旅をスタートさせたともいわれています。王立キュー植物園には目玉とも言える温室「パーム・ハウス」があり、パーム・ハウスは造船技術を元にガラス製の船が逆さまになったかのような形になっており、熱帯地方への帝国主義的探検の証とも言える様々な香辛料、植物、材木、ヤシの木々が植えられています。そのパーム・ハウスを建てた人こそウィリアム・ジャクソン・フッカーなのです。

 

 

プラントハンターと王立キュー植物園

 

王立キュー植物園はプラントハンターの持ち帰った戦利品でもある植物などの展示から、その植物で品種改良などを行ったり、様々な国に赴任している外交官やドクターからその土地の植物を送ってもったりしていました。またイギリスの植民地としていたインドなどの場所にある植物園との情報交換も盛んに行っていたようです。そのため、王立キュー植物園はプラントハンター達にとってラボのような役割を持っている場所だったと言えるかもしれません。

 

 

王立キュー植物園内には

 

王立キュー植物園には「パーム・ハウス」「ローズガーデン」「グラス・ガーデン」「テンパレート・ハウス」「パゴダ」などに加えて、イギリス王室最初とも言われている宮殿の「キューパレス」があります。

 

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